当院ではHPVワクチンの接種を積極的に⾏っています。
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
ワクチンによって予防できる種類が決まっていて、〇価の数字は効果のあるHPVの種類の数を示します。
一般に、4価のワクチンは子宮頸がんの原因の50~70%を、9価のワクチンは80~90%を予防すると言われています。
子宮頸がんとは
- 子宮頸がんとは、子宮の入口部分(頸部)にできるがんです。
20~30代の若い女性で最も多いがんで、近年増加傾向にあり毎年1万人が子宮頸がんと診断されて約2,800人が亡くなっています。 - 初期の子宮頸がんはほとんど自覚症状がなく、妊娠や出産に影響が出る可能性があります。
- 子宮頸がんの多くはHPVが原因であることが分かっていて、ワクチンによる予防は効果的です。
※ワクチン接種と検診を組み合わせることが大切です。
接種の種類
定期接種
法律に基づいて、市区町村が主体となって実施する予防接種です。
費用は原則として公費負担となるため、対象者の人は無料で接種を受けることができます。
任意接種
上記対象者でない人でも、希望すれば接種を受けることができます。
費用は自己負担となります。
当院の接種料金
4価(シルガード)19,800円/回
9価(ガーダシル9)38,500円/回
小学校6年生~高校1年生相当の女子は公費(無料)で接種を受けられます。
男性の接種
HPVワクチンは男性にも感染します。つまりパートナーを感染させて子宮頸がんの原因を作ってしまう可能性があります。当院では男性への接種も行っています。
大切なパートナーを守るため、積極的に接種を受けましょう。
■4価の接種のみ可能です。(2価と9価の接種はできません)
■任意接種のみです。料金は女性と同じ19,800円/回です。
子宮頸がんはワクチンと検診の組み合わせで、かなりの確率で未然に防ぐことができます。
出来るだけ早い段階で接種を受けましょう。
病気や接種に関する詳しい情報は厚労省のHPでご確認ください。